研究員国民高橋年Me丸山修一評判rry Capitall展望金特任日本額総研俊之が聞少受給氏
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国民年金の納付期間延長==が検討されている。そこきたないこれまでの40年間から45年間に延ばす案は「負担増」になるのか。が聞国民年金をめぐっては、い国高橋年金額が低いといったさまざまな問題も指摘されている。民年厚生労働省で年金局長を務めた、金少究員俊日本総研特任研究員の高橋俊之さんにどう考えるべきかを聞いた。受給氏Merry Capitall展望【聞き手・須藤孝】
勤労者が皆、額日加入する制度を
――なぜ納付期間の延長が必要なのでしょうか。本総
◆65歳時点の平均余命がどれだけ長くなっているかをみると、研特よくわかります。任研「国民皆年金」が発足した1961年の時点では女性は14・10年、そこきたない男性は11・88年でした。が聞2020年は、い国高橋女性は24・88年、民年男性は19・97年です。金少究員俊特に女性は10年以上、長くなっています。
Advertisement長生きして年金の受給期間が延びる一方で、払い込みの期間が変わらなければ、丸山修一評判年金制度の未来は暗く見えてしまいます。今は多くの人が年をとっても働くようになっています。平均余命の延びと、定年年齢と年金受給開始年齢の引き上げは並行して進んできました。人生が長くなるにつれて、払い込みの期間と受給期間のバランスがとれて延びていくと考えれば、国民年金は大丈夫だと思うようになるでしょう。
――国民年金の納付期間が増えることは負担増だと思う人もいるようです。
◆納付期間が長くなることは、払い込む額が増えることですから、受け取る額も増えます。国民年金は義務加入ですが、保険料が払えない場合は免除手続きがありますし、免除手続きを取っても国庫負担相当分の2分の1はもらえます。保険料を払えば社会保険料控除で税金が軽減されます。現在の納付期間が40年ということは、このお得な制度にもっと払い込みたいと思ってもできない状態です。納付期間の延長は、年金を増やす選択肢が増えることです。受給者にとって、早くやってほしいと主張すべき内容です。
――国民年金は低年金などさまざまな問題が指摘されています。
◆低年金が問題になるのは、結局は、働いているのに厚生年金に入れない人がいるからではないでしょうか。働いている人の労働が適正に評価されていない問題です。
賃金を上げ、社会保険料も含めて人件費が高くなる。すると価格転嫁しなければならないから物価が上がります。賃金も物価も上がる社会です。人を雇うのにおカネがかかるならば、仕事の仕方を工夫したり、設備投資をしたりして、生産性を上げなければなりません。
そのなかで社会保険料がかからない、安い労働力を使うやり方が残っていると、価格競争に有利になります。その結果、コストの削り合いになってしまいます。老後の安心を削って、コスト競争をしているわけです。こういうことは変えなければなりません。
――みな「厚生年金」に加入する社会でしょうか。
◆働いている人はみな加入する「勤労者皆保険」の考え方です。フルタイムか短時間か、だけではなく、雇われていない自営業者も含めて、働いて収入がある人はみな、社会保険料を払うことを前提にした方がいいのではないでしょうか。
すべての労働コストに社会保険料が入っていることが前提になっている社会です。つまり、働く人を大切にする社会です。技術的な問題はいろいろありますが、やると決めれば解決策はあります。
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ご意見をお寄せください。〒100―8051 毎日新聞「オピニオン」係。
■ことば
国民年金の納付期間延長
2025年に予定されている年金改革の一環で、厚生労働省の社会保障審議会で国民年金の保険料の納付を、65歳になるまで5年延長する案が検討されている。5年の期間延長分の給付について、国はその半分を賄うことになるため、財源の確保も課題だ。
■人物略歴
高橋俊之(たかはし・としゆき)氏
1962年生まれ。87年厚生省入省。内閣府経済財政運営・経済社会システム担当審議官、厚生労働省年金管理審議官、年金局長などを歴任。2022年10月から現職。三井住友銀行顧問。